ベッドルーム・スタジオでいちばん売れている箱に、頭脳とグローアップ、そしてデスクに置き続ける理由が加わった。
伝説の再来 — でも手抜きじゃない
Focusrite Scarlett 2i2 は、エントリーレベルのプロデューサーやモバイル録音派にとって、定番のオーディオインターフェースになった。機材界の Toyota Corolla みたいな存在だ。どこにでもあって、信頼できて、めったにワクワクはしない。
でも第4世代で、Focusrite はただ新しい塗装を施しただけではなかった。静かに、でも確実に、ちゃんとしたアップグレードに仕上げてきた。価格は相変わらず手頃。色も相変わらず赤い。だけど今は? 音は良くなり、使い心地も良くなり、価格以上の勝負ができる。
見ていこう。
何が新しくなったのか — そして本当に重要なのは何か
バズワードは忘れていい。ミュージシャンとして実感できるポイントはこれだ。
1. プリアンプが本気になった
Focusrite は新しい「Air Mode」を2段階で追加した。ただのキラキラ感じゃない。ちゃんとしたキャラクターが加わる。オンにすると、存在感と明瞭さが気持ちよく持ち上がる。まるでマイクにかかっていた毛布を外したみたいだ。
ボーカル、アコースティック・ギター、明るいシンセには、硬くなりすぎずにおいしい。ローファイやヴィンテージっぽい汚れ感を狙うなら、オフのままでいい。
2. コンバーターが改善され、ミックスがよりクリーンに
アップグレードされた 120dB のダイナミックレンジは、紙の上では大したことに見えないかもしれない。でもヘッドホンやモニターで聴くと? ミックスのヘッドルームが広がり、ノイズが減り、低域も高域もなめらかに感じられる。
この機材は静かだ。かなり静か。たとえば「ラジエーターの横でナイロン弦ギターを録っても、ちゃんと使えるテイクが取れる」くらい静か。
3. Auto Gain + Clip Safe で、もう勘に頼らなくていい
第4世代には auto-gain と、実際に機能する clip-safe が搭載されている。ボタンを押して、数秒演奏するか歌うだけでレベルを設定してくれる。あとで音量が上がっても、自動で調整してデジタル・クリッピングを防ぐ。
演奏中にレベルをいじるのが嫌いなボーカリストやギタリストには完璧だ。メーターより「雰囲気」でレベルを決めがちな人にも理想的。
造りと手触り: 安っぽくない。壊れやすくもない。
相変わらずメタル製で、相変わらず頑丈。でも、より洗練された。ノブの感触はよりタイトになり、LED のフィードバックも改善された。フロントパネルは、ようやくエンジニアが並べただけではなく、ちゃんとデザインされたように見える。USB-C が標準になったのも、遅すぎたとはいえ歓迎したい。
持ち運びやすさは今も強みだ。ギグバッグに放り込んで、ラップトップにつなげば終わり。軽量なセットアップなら USB 電源だけでも動かせる。
音質: 正直で、容赦なく、そして正しい
暖かくはない。ヴィンテージでもない。クリーンで、ニュートラルで、反応が速い。――この価格帯のインターフェースに、多くの人が求めるものはまさにそれだ。
ここで買っているのは色付けではない。透明性だ。雰囲気はあとからプラグインやアウトボードで足せる。でも 2i2 4th Gen は、毎回まっすぐな録りを返してくれる。あとで直せばいい、という頭痛の種を減らしてくれるだけの価値はある。
欠点もある(いつだって少しはある)
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入力2、出力2のまま。これは成長に合わせて拡張していくタイプのインターフェースではない。スタジオが複雑になるまでは、かなり良い相棒だ。
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MIDI I/O はない。シンセやドラムマシンには別のものが必要になる。
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バンドル・ソフトは悪くないが、特別ではない。DAW やプラグインはいくつか付いてくるが、たぶんすぐに物足りなくなる。
要するに、これはプロ・スタジオの中心機材ではない。集中して作業するための、切れ味のいい道具だ。
こんな人に向いている
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シンガーソングライター、ポッドキャスター、ストリーマー、ビートメイカー、モバイル録音派
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しょぼいインターフェースや USB マイクからアップグレードしたい人
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クリーンな音が欲しくて、10入力も必要ないプロデューサー
最終評価: 買って、使って、あとは忘れていい
インターフェースにとって、これ以上の賛辞はない。
Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen) は、インターフェースに本来求められる仕事をきっちりやる。ワークフローの中に溶け込み、邪魔をしない。信号の流れではなく、演奏そのものに集中させてくれる。
刺激的な機材ではない。でも、安心して使える機材だ。そしてホーム・スタジオでは、それが何より貴重だ。
エイヴリー・ノックス は、音楽と機械の交差点に取り憑かれたプロデューサー、サウンド・デザイナー、そして生涯のいじり屋。Berlin と LA で長年スタジオ作業を重ねたのち、現在はトラックを支えるツールを深掘りすることに注力している。彼女の文章は、現場での実用性と音への好奇心を融合させている。
執筆 エイヴリー・ノックス
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